FUJIROCK FESTIVAL'23 JULY 28 FRI 29 SAT 30 SUN  NAEBA SKI RESORT

アトミック・カフェ Gypsy Avalonにて開催

2023.06.16

「フジロック」の取り組みと社会的ムーブメントとの関わり
アトミック・カフェ、NEW POWER GEAR Field / Gypsy Avalonにて開催

1997年の初開催以来、フジロックは「自然との共生」をかかげ、自然環境や社会の課題を考えるキッカケを提供してきました。

環境・平和・人権などのNGO団体によるステージアピールや、NGOヴィレッジの開設など、さまざまな社会的活動を紹介する環境を整えメッセージを発信すると共に、会場内におけるバイオディーゼル燃料や太陽光発電などのクリーンエネルギーの導入・実践を通じて、エネルギー転換をアピールし、自然との共生を目指してきました。

2011年の東京電力福島第一原発の事故を受けて、フジロックは、80年代から継承される反核・脱原発イベント「アトミック・カフェ」に会場内のNGOヴィレッジ、Gypsy Avalonステージの一部を提供し、「社会の課題」を考えるムーブメントを応援しています。

2023年のアトミック・カフェについて

今年も、Gypsy Avalonにて、3日間それぞれのテーマでトークとライブを行います。

7/28(金) テーマ:気候危機と原子力
原発運転「60年超」を可能にしたGX電源法が成立したのを受け、原子力市民委員会座長の大島堅一さんと一般社団法人リディラバ 代表の安部敏樹さんのお二人に「気候危機に原子力発電は有効なのか?」ということについてトークを行います。
ライブは気候危機の問題に取り組むClimate Live Japanとの共同企画で、あっこゴリラさんを招いてパフォーマンスを行います。
7/29(土) テーマ:気候危機と環境問題
古着屋「DEPT」の経営者かつ環境アクティビストのeriさんと『君ニ問フ』編集長であり文筆家のジョー横溝さんを招いて地球の環境に起こっている様々な問題についてトークを行います。 ライブは、1984年のThe Atomic Cafeでの父・尾崎豊さんの伝説のパフォーマンスから40年、尾崎裕哉さんを招いてパフォーマンスを行います。
7/30(日) テーマ:社会とテクノロジー
社会学者・宮台真司さんとジョー横溝さんを招き、「社会とテクノロジー」の問題についてトークを行います。昨今、ChatGPTを始めAIの進化がとどまるところを知りません。テクノロジーとどう向き合っていけばいいのか、テクノロジーが私達の社会に与える影響などについて話していただきます。
ライブには、映画「日日是好日」「生きてるだけで、愛。」「羊と鋼の森」「リバーズ・エッジ」などの音楽を手掛けた映像音楽作曲家であり、チャットモンチー、くるり、plenty、Mr.Childrenなどのライブにコーラスなどで参加しているシンガーソングライター世武裕子さんを招いてパフォーマンスを行います。

総合MCは津田大介さんが担当。3日間トークステージに登場します。

「Gypsy Avalon」ステージ

  • 7/28(金)「気候危機と原子力」
    • MC:津田大介
    • TALK:大島堅一(原子力市民委員会座長) 安部敏樹(一般社団法人リディラバ 代表)
    • LIVE:あっこゴリラ(クライメイト・ライブと共同企画ライブ)
  • 7/29(土)「気候危機と環境問題」
    • MC:津田大介
    • TALK:eri(DEPT代表、デザイナー、環境活動家) ジョー横溝(『君ニ問フ』編集長/文筆家)
    • LIVE:尾崎裕哉
  • 7/30(日)「社会とテクノロジー」
    • MC:津田大介
    • TALK:宮台真司(社会学者) ジョー横溝(『君ニ問フ』編集長/文筆家)
    • LIVE:世武裕子(せぶ・ひろこ)

The Atomic Café

1957年、イギリスで核軍縮キャンペーン(CND)が設立され、鳥の足を模したようなピースマークが反核のシンボルとして使用されるようになる。その後1979年にジャクソン・ブラウンやブルース・スプリングスティーンが出演したNO NUKES(反核・反原子力)を掲げたコンサートが行われ、80年代には英・グラストンベリーフェスティバルのステージにシンボルのピースマークが掲げられたり、核や原子力についてのプロパガンダ映像を集めた映画『アトミック・カフェ』が全米で公開されるなど、世界的に反核・反原子力への意識が高まる。そんな中日本でも 1984年に音楽業界の有志が集まって反核コンサート「The Atomic Cafe Festival」を日比谷野音で行った。核や原発の問題をもっと知ってもらおうと浜田省吾、尾崎豊らが出演した。

その2年後の1986年、チェルノブイリで大きな原発事故が起こり、コンサートだけではなく原発が抱えるリスクを伝えるトークイベントも開催するようになる。

その後、The Atomic Cafeは一旦活動を休止するものの、2011年にフジロックで復活。以降、毎年Gypsy Avalonにて脱原発、エネルギーシフトの問題を中心に、環境や平和など様々な社会の課題にコミットしたトークとライブイベントを開催している。

「アトミック・カフェ」オフィシャルサイト